谷口徹、絶口調で難コースをねじ伏せる!

国内メジャー初戦をコンペに例えたら怒られるだろうが、初日4アンダーで単独首位に立った谷口徹がスピーチしたなら、間違いなく「今日は同伴競技者に恵まれました」と切り出したに違いない。それほどまでに、この日の谷口は気持ち良くプレーできた。

 そのアシストをしたのが、24歳の小平智だ。インスタートの谷口にとって、折り返しスタートとなった1番パー5。ティショットで会心の当たりをした小平 に対し、「なかなかいい球を打つやないかい」と思った谷口はあえて飛距離の出やすいドローボールを放つ。計算どおりにボールは転がって小平のボールよりも 3ヤード先に止まった。

「なんや小平、飛ばんな!?」

 と軽くジャブを見舞うと、さらに、残り220ヤード地点から2オンに成功。6メートルを沈めてイーグルを奪ってみせた。これで首位に並んだ谷口は、4番 パー4でもバーディを奪い、単独首位に立つ。最終9番パー4では、6メートルのパーパットを残すピンチを迎えたが、見事にラインを読み切り、見事カップに 沈めた。その瞬間、お得意のガッツポーズを小平に見せつけるように披露。

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